修理品事例<E566 ショルダーバッグA5 3way> 有償メンテナンス

鞄いたがきの修理部門では、ご愛用品を常に最適な状態でお使いいただけるよう、プロの目による定期的な有償メンテナンスをおすすめしています。

日頃のお手入れに加えて、数年に一度の“定期健診”を行うことで、革に負担のかかるパーツ交換や解体を伴う大掛かりな修理を未然に防ぐことができます。ぜひ、3~5年に一度程度の定期的なメンテナンスをご検討ください。

 

今回は《E566 ショルダーバッグA5 3way》の、有償メンテナンスの様子をご紹介します。

正面のかぶせ付きポケットが印象的なこちらの鞄は、ショルダーバッグ、リュックサック、ハンドバッグとして使える3WAY仕様で、男女問わず人気のロングセラーモデルです。

こちらのご依頼品は、約3年間ご愛用いただいている鞄です。大きな不具合は見られませんが、角や折り曲げる部分のコバ(断面)の塗料剥がれや、前ポケットのかぶせ部分に少し反り返りが見受けられます。

いたがきの催し物会場にて本品をお持ちいただいた際、「これからも永くご愛用いただくために、このタイミングで一度全体的なメンテナンスをおすすめいたします」と、販売スタッフよりご提案させていただきました。

まずは、前ポケットのかぶせ部分の反り返りを修正するため、裏側から布糊(ふのり)を塗布します。かぶせ全体にしっかりと塗り広げた後、手で形を整え、固定した状態で乾かします。

革は、濡らした状態で形をつけるとそのままの形で固まる性質があるため、いたがき製品でも革を濡らして”型出し”を行う工程が多く取り入れられています。

 

所々剥がれているコバの塗料は、一度全体的に削ってから再度塗り直します。バフと呼ばれる回転式のやすりで表面を均一にした後、塗料を数回に分けて重ね塗りします。

ショルダーストラップのコバ(側面)も、一度削って塗り替えていきます。鞄の重みで負荷がかかり、擦れや動きの多いストラップ部分は傷みやすいパーツでもあります。スポンジで塗れない部分は目打ちの先を使って、細かな部分まで丁寧に塗り直します。

コバを塗り直したら、次に革の表面が擦れた部分にも色を入れていきます。特に革を曲げているところは乾燥しやすく擦れにも弱くなるため、普段のお手入れでも保湿をしっかりとしていただくのがポイントです。

一度剥がれてしまった銀面(革の表面)の組織を復活させることは出来ませんが、色を入れることで全体の見た目が整います。

 

最後に保護クリームで全体的に潤いと艶を与えたら、メンテナンス完了です。

 

細部にわたりプロの手による丁寧なケアが施された鞄は、使い込まれて馴染んだ革ならではの艶と、深みを増した赤色の美しさが一層際立つ仕上がりとなりました。

ご購入時には派手かなと思った赤色も、今ではすっかり自分に馴染んでとても気に入っている、とご依頼主様。

綺麗な状態で使い続けていただくことで、ご愛用品がさらに持ち主の魅力を引き立てる存在となれば、私たちにとっても大変嬉しい限りです。

皆様がお使いのいたがき製品も、大掛かりな修理を未然に防ぐために、「定期健診」としてメンテナンスを受けてみてはいかがでしょうか。ご愛用品の有償メンテナンスについて、まずはお気軽にご相談ください。

 

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