修理品事例<E554 リュックサック A4>

鞄いたがきでは製品をより永くお使いいただくために修理部門を完備しています。

ご愛用品の気になる部分をお聞かせください。

専門スタッフがお預かりしたご愛用品の状態を確認の上、必要な修理の内容・お見積り・納期をご提案させていただきます。

 

今回は発売から20周年を迎えたロングセラー《E554 リュックサック A4》の修理についてご紹介します。

ビジネスシーンでも活躍するシンプルで飽きの来ないデザインが魅力のこの鞄ですが、通勤用にパソコンなどを入れて毎日お使いになる方も多く、大きな負荷のかかる部分から傷む例が見られます。

 

 

今回の事例は、「ファスナーの交換」と「横マチの革交換」です。

約8年ご愛用いただいているこちらのお品は、過去にも「背負いバンド取り付け部の根革交換」やそれに伴う「天マチの交換」の修理をご利用いただいていたもの。今回は摩耗で噛み合わなくなってしまったファスナーの交換と、穴が開いてしまった横マチの交換のためにお預けいただきました。

また、後側の背負いバンドの根革にも傷みが見られたため、合わせて交換することとなりました。

この場合の修理費用は、41,800円です。

 

その他のよくある修理についてはこちらをご覧ください。

ご依頼品は過去に交換したパーツも、その差が分からないほど馴染んだ色になっていて、愛着を持ってお使いいただいている様子が伝わってきます。

 

最初に少しずつ糸をほどいてご依頼品を解体します。傷んだパーツだけをほどくのではなく、後の組み立て作業に影響する部分も多いため、解体する箇所はさらに広範囲に渡ります。

解体作業は、残すパーツにも大きな負担がかかるため、乾燥や劣化が激しい場合など、革の状態によっては修理に耐えられないと判断させていただくこともあります。

次に天マチと新しい横マチを合わせます。穴が開いてしまったのは片方だけですが、修理後にバランスが悪くならないよう両方の横マチを交換します。

使い込んで馴染んだ革は、経年や使い方によって伸びたり縮んだりと変形しているので、職人の感覚で調整しながら、本体と新しいパーツとを合わせていかなければなりません。ここで無理な合わせ方をすると、鞄全体のバランスに影響が出てしまいます。修理をした後も、変わらずにご使用いただけるかどうかを左右する、重要な工程です。

新しいパーツと元のパーツを繋ぐファスナーの貼り合わせも、至難の業です。合わせたマチに新しいファスナーテープを縫い付け、次にファスナーの反対側と前ボディを縫い合わせます。三方に大きく開くのが特徴でもあるこちらのリュックサックでは、使用するファスナーの長さも1メートル近くに及びます。元の針穴からずれないよう、集中しながらミシンを進めます。

 

本体の後ポケットには、背負いバンドのための新しい根革を取り付けます。根革の下には補強のための金具が入ります。また、天マチの内側には、コの字型の鉄板も取り付けます。A4サイズでビジネス用にお使いの方も多いこの鞄。パソコンや書類など、ある程度の重さにも耐えられるように見えない部分にも工夫を施しています。

 

最後に底と後ボディを縫い合わせ、全体的なコバの塗り直しや、擦れた革部分に色入れなどの丁寧なメンテナンスを施して、修理完了です。

 

 

今回は、大きな解体を伴う修理でしたが、馴染んだ革の風格も残しつつ、しっかりとした形で生まれ変わりました。過去に何度かの修理を経ながらも、お仕事鞄として週に6日お使いだというこちらのご依頼品。お客様の良き相棒として、これからも永く活躍してくれることを願っております。

今回、ご依頼品のお預かりからお届けまでにかかった期間は約2カ月半でした。

※混雑状況により変動します。目安として鞄で3カ月、小物で2カ月ほどいただきます。

 

その他、E554リュックサック A4では下記のような修理依頼が多く寄せられています。

 

<E554 リュックサックA4のよくある修理例>(一例)
1. ショルダーストラップ用Dカン根革の交換(天マチ交換を含む) ・・・¥16,500
2. 背面のショルダーストラップ用小判カン根革の交換 ・・・¥8,800(左右セット)
3.ハンドルの交換 ・・・¥11,000
4. 前ボディを囲む「はみだし」の革切れ ・・・¥4,400(1か所につき)

※修理費は2026年現在の税込金額です。正確なお見積りは修理品のお預かり後のご連絡となります。

中でも、前ボディと横マチをぐるりと一周繋ぐ「はみだし」というパーツの革切れは、擦れやすい角の部分でよく見られます。乾燥し、傷みやすい部分でもあるので、普段のお手入れの際、角の部分も忘れずにしっかりと行うことをおすすめします。

「はみだし」の修理については2023年春号のいたがき通信vol.45でもご紹介していますので、ぜひご覧ください。

※構造上、「はみだし」を一周全て交換することは難しく、部分修理のみのご対応となります。

 

 

皆様の大切ないたがき製品も、修理やメンテナンスを承ります。どうぞお気軽にご相談ください。

 

※修理価格・納期については個別にお見積りいたします。下記「修理に関するお問い合わせ・ご依頼」から、お問い合わせください。

 

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